せとうち観光アプリ「setowa」で
広島の多島美を巡る 新スタイルの旅

 広島県東部の「せとうちエリア」を便利に周遊できるスマートフォン向けの「せとうち観光アプリ『setowa(せとわ)』」が、JR西日本から発表されました。鉄道、船、バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクルなど異なる交通機関をまたがって、おすすめの観光ルートや時刻などが検索でき、観光スポットやホテル、飲食店の情報も入手可能。予約、決済も一括してできる便利さとアプリ限定のお得なパスが注目されています。世界に誇る多島美が魅力のエリアで、スマホ片手に新しい旅のスタイルをいち早く体験しました。

 

検索から予約・決済まで
旅のルート作成に便利

瀬戸田港
鉄道と船などが連携し、便利に観光できるエリアづくりをめざしている(写真は瀬戸田港)
広島県東部のJR在来線
広島県東部のJR在来線で海岸を巡る

 出かける前にまずはスマホに「setowa」をダウンロード。画面の案内に従えば、誰でも無料で簡単に利用できる。今回は、行きと帰りを新大阪駅に設定。1日目の立ち寄り地として、尾道の千光寺公園、生口島の平山郁夫美術館、耕三寺を追加した。宿泊は尾道市内のホテルをセレクト。すると、新大阪から福山までの新幹線の時刻と列車名、尾道までの在来線の時刻、さらに尾道市内のバス、ロープウェー、尾道港と生口島(瀬戸田港)の往復の船舶のルートと各時刻がずらりと順に並んで表示された。
 JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」へ接続すれば、新幹線のきっぷも買える。また、せとうちエリアをお得に周遊できるアプリ限定の「setowaデジタルフリーパス」(下欄参照)を購入。事業者の枠を超えて一括検索し、一部は予約・決済もできるのがこのアプリの新しさだ。

 

鉄道と船をフルに駆使
島時間をのんびり満喫

大久野島はウサギの島として有名
大久野島はウサギの島として有名

地図 新大阪から新幹線「のぞみ」で約1時間。福山からは「setowaデジタルフリーパス」を使い、尾道駅に着いた。改札や観光施設ではスマホのパスの画面を見せるだけ。尾道駅はせとうちエリアの拠点として今年3月に新駅舎が開業。2階に上がり、「カフェ&グリル  NEO」で瀬戸内の海の幸を使ったグラタンランチを堪能した。地元の人が「千光寺公園に行くなら夕日の時間帯がおすすめよ」とアドバイス。予定を変更し、先に生口島を訪ねることに。「setowa」は立ち寄り地の順番を入れ替えて時刻を再検索もできる。
 駅前の港から乗船。淡い青色の海に浮かぶ島々を縫って約40分で瀬戸田港に着いた。懐かしい商店街を抜けた先には平山郁夫美術館。この地が生んだ世界的画家の大作たちに息をのみ、続いて、南隣の耕三寺(耕三寺博物館)へ。旬のミカンを頰張りながら、のどかな時間が過ぎた。
 尾道に戻り、駅前からバスとロープウェーを乗り継ぎ、千光寺へ。千手観音が見守る境内からは、尾道の町が一望。尾道水道には船が行き交い、その奥に島々が重なって続く。夕日も受けて空と海が朱色に染まり、しばらく見入ってしまった。カフェやお土産店が並ぶ本通り商店街を歩いてホテルへ。当初はタクシーを考えていたが、「setowa」は途中の交通手段の変更にも対応し、頼もしい。

千光寺から眺める尾道の町並み
千光寺から眺める尾道の町並み
今年3月に新駅舎が開業した尾道駅
今年3月に新駅舎が開業した尾道駅
海の幸も味わえる洋食料理を提供する「NEO」
海の幸も味わえる洋食料理を提供する「NEO」

 

町歩きと体験もスムーズ
お得なデジタルフリーパス

 2日目も「setowa」を活用し、三原、竹原エリアを観光。三原から船に乗り、ウサギで有名な大久野島へ。竹原では、“安芸の小京都”と呼ばれる「たけはら町並み保存地区」で町歩きを楽しんだ。「setowa」では、保存地区の有料文化施設4施設をお得に周遊できる「たけはら町並み周遊券」や、オリジナルの竹製品を作れる「竹細工体験」のチケットも購入できる。
 利用した「setowaデジタルフリーパス」は2日間有効で大人3000円。1日目だけで現地の交通費と平山郁夫美術館の入館料を合計すると4650円になる計算で、とてもお得に観光できた。「setowa」は、旅に新しい楽しみを広げてくれそうだ。

情緒ある町並みが残る竹原
情緒ある町並みが残る竹原

 

アプリ使い方




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